再建のルール1-3 未来の選択肢は増やす。でも、軸は増やさない

未来の選択肢は増やす。でも軸はぶらさない。再建期にこそ大切にしたい、仕事選びの話です。
秋山ゆかり 2026.06.24
サポートメンバー限定

戦略コンサル、グローバル企業での事業開発、エグゼクティブの実務に加え、アーティスト・研究者・母の視点から発信しています。無料記事はサポートメンバーの支えで成り立っています。共感いただけた方は、ぜひご参加ください。

キャリアにおいて、私は基本的に「選択肢は多い方がいい」と考えています。

一般には、選択肢が多いほど人は迷う、と言われます。たしかに、日々の小さな選択ではそういう面もあると思います。ランチのお店も、洋服も、配信サービスも、選択肢が多すぎると、かえって疲れてしまう。

でも、ことキャリアに関しては、私は少し違う考え方をしています。

選択肢は、多い方がいい。

ただし、軸まで増やしてはいけない。

これが、私が長い時間をかけて学んできたことです。

「未来につながる仕事をしなさい」

私は学生時代から働いていました。もともとは情報科学の教授のリサーチアシスタントとして雇われていたのですが、もう少しお金が欲しいと、教授の庭の水まきまで引き受けていたことがあります。

そのとき、教授に言われたのです。

「自分の未来につながる仕事をしなさい」

そして紹介されたのが、NCSAでのMosaic開発の仕事でした。(注:NCSA Mosaicは、ウェブの普及に大きな役割を果たした初期の代表的なウェブブラウザ)最初はプログラミングを、その後、エバンジェリストとして、Webを世界中で使ってもらえるように広める仕事をしていました。

当時は、インターネットの黎明期でした。今のように、誰もがブラウザを使い、スマートフォンで世界中の情報にアクセスする時代ではありません。

その中でMosaicに関わった経験は、私にとって大きな意味を持ちました。

学生をしながら働き、大学院まで出て、その後、私はエンジニアとしてインテルに就職しました。ただ、その頃のインターネット・エンジニアは、今のように役割が細かく分かれていたわけではありません。インターネット黎明期だったこともあり、エンジニアが事業開発もしなければならなかったのです。技術を作るだけではなく、それをどう事業にするか。どう顧客に届けるか。どう価値に変えるか。

今振り返ると、その経験が、私のキャリアの土台になりました。

私はそれ以降、ずっとキャリアを「掛け算」で考えてきたのだと思います。

IT × ビジネス。その後は、IT×ビジネス×英語。そして、IT×ビジネス×英語×戦略×…。

軸を持ちながら、そこに別の力を掛け合わせることで、未来の選択肢を増やしていく。

これが、私のキャリアの作り方でした。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、4386文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
「パパがお弁当を作ってくれた!」——私が料理をやめて半年
読者限定
「いつか来るさ」で20年待てる?——インド・メンタルに学ぶ、諦めない力...
サポートメンバー限定
「忙しそうですね」と言われる私が、実は忙しくない理由——やりたい仕事を...
読者限定
子どもの「やりたい」を、「いつかね」で終わらせない——月に1日、ムスメ...
サポートメンバー限定
75歳まで働く私の、キャリアのつくり方——『コンサルたちの憂鬱』を読ん...
読者限定
子どもに出したお金に、口を出さない覚悟はありますか?
サポートメンバー限定
研修を“受けっぱなし”にしない——大人の学びを仕事につなげるSmall...
読者限定
親は先生にならなくていい——子どもの学びを“つなげる”家庭の教え方