母の海外出張は、飛行機に乗る前から始まっている——「不在に耐える家」の作り方

9日間家を空けるために必要だったのは、根性ではなく設計でした。見える化、食事、感情の逃げ道から考えます。
秋山ゆかり 2026.06.17
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パリのホテルで、朝の光を見ながらこの記事を書いています。

今回は、VivaTech 2026のためにパリに来ています。
7泊9日。久しぶりの、ひとりでの長めの海外出張です。

こう書くと、「海外出張、かっこいいですね」と言われることがあります。
たしかに、パリに来ているという響きだけを切り取れば、華やかに聞こえるかもしれません。

でも、私にとって今回の出張は、単に飛行機に乗って海外に来た、という話ではありませんでした。

これは、母である私が9日間いなくても、家がいつも通り回るかどうか。
ムスメが不安になりすぎず、夫ひとりに負荷が集中しすぎず、学校も食事も気持ちの揺れも、何とか日常の範囲に収まるかどうか。

そのための、かなり大きな家庭オペレーションの実験でした。

海外出張は、空港に向かう日から始まるのではありません。
少なくとも、母の海外出張は違います。

飛行機に乗るずっと前から、家の中の設計が始まっているのです。

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