「迷惑をかけずに終わりたい」と思っていた私へ——102歳の医師が教えてくれた人生の続け方

老いは、退場の準備だけではないのかもしれません。仕事、家族、自分の役割を手放しながら、なお世界と関わり続ける生き方を考えます。
秋山ゆかり 2026.06.01
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75歳まで働き、1年かけて人生を片づけるつもりだった

私は、75歳まで仕事をして、そのあと1年かけて人生を終わらせる準備をしようと思っていました。

仕事が嫌いだからではありません。むしろ逆です。私は仕事が大好きです。できることなら、最後まで仕事を楽しんでいたい。

だからこそ、老害になってまで仕事をしたくない。

自分ではまだ役に立っているつもりでも、周囲が気を遣い、若い人の機会を奪い、過去の成功体験で場を支配してしまう。そんなふうにはなりたくないのです。

もちろん、その境界線は人によって違います。70代でも瑞々しく学び続ける人もいれば、もっと早くから世界の変化を受け止められなくなる人もいる。

だから私にとって「老害になりたくない」は、年齢の話ではなく、仕事に対する最後の倫理のようなものなのです。

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続きは、2640文字あります。
  • 「老害になりたくない」という、仕事好きの倫理
  • 102歳の医師に、設計図を揺さぶられた
  • 人生の終盤は、「撤収」だけなのか
  • 「何歳まで働けるか」ではなく、「何歳まで更新されるか」
  • 老害とは、年齢ではなく「更新をやめた態度」のこと
  • 手放しながら、関わるという老い方

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