勝つ力より先に、転ぶ力がいる——『白のファルーカ』を読み返して思ったこと
ミラノオリンピックを見て、昔読んだ『白のファルーカ』をロフトから引っ張り出しました。氷上の美しさの裏にある厳しさと、なぜこの作品に長く惹かれてきたのかを考えた書評です。
秋山ゆかり
2026.03.23
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Amazon.co.jpより
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勝つ力だけでは、足りない。
スポーツにも、仕事にも、人生にも、転ぶ力がいる。
ミラノオリンピックを見ながら、私は改めてそう思いました。
今回、りくりゅうペアも本当にすばらしかったのですが、私の心を強く動かしたのは、アイスダンスの吉田唄菜・森田真沙也組でした。日本のアイスダンスは、ここまで来たんだ。そう思えたのです。
その瞬間、頭の中に一冊の漫画が浮かびました。
『白のファルーカ』です。
家のどこかにあったはず、と探して、ロフトから発掘しました。
どこか、というか、書庫代わりにしているロフトなのですが(笑)。
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続きは、3369文字あります。
- ムスメに聞かれて、思い出していた漫画
- 私がこの作品に惹かれるのは、「ファルーカ」だから
- 日本のフィギュアは、ここまで来た
- メダルは、努力だけでは決まらない
- 怪我と失敗のあとに、何が残るのか
- 私はやっぱり、構成された熱に惹かれる
- 書評から、次の問いへ
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