社会を動かした「お休み」——アイスランドの女性たちが休んだ日

1975年、アイスランドの女性たちは1日だけ働くことをやめました。その静かな行動が社会の構造を可視化し、国を動かします。映画『女性の休日』から考えたこと。
秋山ゆかり 2026.03.09
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先日、映画「女性の休日」から考える働き方未来会議というイベントに参加し、アイスランドのドキュメンタリー映画『女性の休日』を観ました。

1975年、アイスランドの女性たちが 「1日だけ仕事も家事も全部休む」 という行動を起こした出来事を描いた作品です。

正直に言うと、私は自分のことをそれほどフェミニストだとは思っていません。 むしろどちらかといえば、少し保守的なタイプかもしれません。

社会を変えるのは、怒りや対立よりも、制度や仕組みを丁寧に変えていくこと—— そんなふうに考えることが多いからです。

けれど、この映画を観て、思わず「えっ」と声が出ました。

1975年。まだそんな時代に、こんなことが起きていたのか、と。

当時のアイスランドの人口は、わずか約22万人。 小さな島国です。 小さな国だから動きやすかったのか? いいえ、むしろ逆だと思います。 小さな社会ほど、人間関係が密で、「空気を読む」圧力も強い。 その中で女性の9割が一斉に立ち上がったというのは、相当なことだったはずです。

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続きは、4493文字あります。
  • たった1日、女性が働かなかっただけで
  • 「止める」ことで見えるもの
  • 「名前のつかない仕事」の正体
  • 「もう十分」と言わない国
  • 日本は、日本のやり方で進めばいい
  • 「家事アウトソース」という解決策への違和感
  • 日本社会が持つもう一つの強さ
  • 関係性の中で進める改革

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