「子どものため」のはずが——愛情と支配のあいだで、私が立ち止まったこと

愛情のつもりでも、相手の主体性を狭めてしまうことがある。ムスメとの対話を通して、自分の言葉と関わり方を見直した読書記録です。
秋山ゆかり 2026.04.06
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「よかれと思って」は、時々あぶない

「相手のためを思って言っている」
この言葉ほど、慎重に扱わなければいけないものはないのかもしれません。
心配だから言う。守りたいから言う。失敗してほしくないから言う。
でも、その思いが本物でも、相手の自信や主体性を削ってしまうことがある。
アメリア・ケリー博士の『ガスライティングという支配』を読みながら、私はそのことを何度も考えました。

ガスライティングとは、相手の記憶や感情や判断を揺さぶりながら、相手を自分の思い通りに動かそうとすることです。
露骨な暴力のように見えにくいぶん、言葉や態度による支配は「暴力」と認識されにくい。だからこそ、親密な関係や家庭、職場など、日常の中に入り込みやすいのだと思います。

この本は、見えにくい支配が人の内側をどう侵食するかを具体的に描きながら、気づいたあとにどう立て直していくかまで示してくれます。
ただ、私にとってこの本の価値は、誰かの問題を見抜くことだけではありませんでした。
むしろ、自分の中にも、同じ種がないだろうか。そこを考えさせられたことのほうが大きかったのです。

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続きは、3724文字あります。
  • 「主体性を大事にしたい」と思う親ほど、難しい
  • つい最近、ムスメとスクリーンタイムをめぐって本気でぶつかった
  • 押し切るのではなく、「なぜ必要か」から一緒に考える
  • 「治す」より、「気づいて手を打つ」
  • 自分は変えられる。そのために、本は鏡になる

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