狭い家にも、美学はある——『「ふつうの暮らし」を美学する』を読んで

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今住んでいる家は、正直に言うと、かなり狭いです。
戸建てなのに、こんなに狭い家をつくるのは日本くらいではないかしら、と思うほど狭い。もちろん、理由があってここに住み続けています。子育てと仕事を両立するうえで便利であること。移動がしやすいこと。ムスメの生活動線を考えたときに、今の環境が合っていること。
戦略コンサルタントとしての私は、こういう判断をするとき、どうしても「合理性」で見ます。
通勤時間はどうか。
学校や習い事へのアクセスはどうか。
家事動線はどうか。
仕事と子育てのジャグリングに耐えられるか。
つまり、家を「機能」として見ているのです。
でも、青田麻未さんの『「ふつうの暮らし」を美学する』を読んでいて、ふと立ち止まりました。
あれ。
私は、この家を「美学」の目で見たことがあっただろうか。
狭い。収納が足りない。動線がいまひとつ。もっと広ければいいのに。
そんなふうに、欠けているところばかりを見ていたのではないか。
この本を読みながら、わが家の狭さが、少し違って見えてきたのです。
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