2027年の手帳選び——私を動かし、壊さないための外部OS

手帳選びは、私にとって「来年の自分をどう動かすか」を決めること
2027年の手帳を選ぶ季節になりました。
毎年この時期になると、私は少しだけ真剣になります。
……いや、正直に言うと、かなり真剣です。
手帳選びというと、「来年はどんなデザインにしようかな」「今年はバーチカルにしようかな、マンスリーにしようかな」という、楽しい文具選びのイメージがあるかもしれません。もちろん、私も紙質やサイズや書き心地にはうるさいほうです。過去には日経WOMANの手帳特集で、何度かご紹介いただいたこともあります。
でも、私にとって手帳は、単なる文具ではありません。
なくては生きていけないものです。
大げさに聞こえるかもしれません。でも、本当にそうなのです。
日々の体調、仕事のスケジュール、締切、思考の断片、食事、体重、筋トレのメニュー、学びの蓄積、家庭の中で発生する小さな違和感。
それらの多くが、私の手帳とノートの中にあります。
頭の中だけで全部を抱えようとすると、私はたぶん壊れます。予定を忘れるから、というだけではありません。体調が揺らぐと、判断力も、記憶力も、優先順位をつける力も落ちる。だから私は、自分の一部を手帳とノートに預けています。
手帳やノートは、私の外側にあるもうひとつの記憶です。
調子のいい日の私が、調子の悪い日の私を助けるために書いている。そんな感覚に近いかもしれません。
私の中では、手帳とノートには少し違いがあります。
手帳は、日付がふられていて、毎日書くためのもの。予定表というより、日誌に近い存在です。その日に何があり、身体がどう反応し、何を考え、何を決めたのか。日々の自分を、時間の流れの中に置いておくための道具です。
一方でノートは、日付に縛られない記録です。筋トレの手順、学びの断片、現状と理想の分析。テーマごとに、自分の外側にもうひとつの記憶装置をつくるような感覚です。
厳密には違う。でも、私にとってはどちらも同じくらい大切です。
どちらも、自分を動かすための外部OSだからです。
「外部OS」と言うと、なんだかドライで、いかにも私らしいと言われそうですが、実は中身はかなりウェットです。
書き心地が好きだから選ぶ。かわいくしたいからデコる。ムスメと笑った記憶があるシールを貼る。クライアントからいただいたノートに、自分の身体を守る記録を書く。
ロジックで選んでいるようで、けっこう感情も乗っています。
私はドライに見えて、意外とウェットな人間なのです。