「この関係、なぜうまくいかない?」から始める組織の見直し

成果主義の裏で見落とされがちな「違和感」にこそ、組織を変える鍵がある。BCGの後輩・勅使河原真衣さんの本から考えました。
秋山ゆかり 2026.02.02
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「違和感」を感じる力

最近、ムスメから相談を受け、それに対して何かアドバイス的なことをいうと、彼女はこう言うのです。

「ママ、決めつけないで」

この言葉にはっとさせられます。

私は長く、戦略の世界で生きてきました。

けれど、この本を読んだとき、私はかつての自分が組織の中で感じていた言葉にならないざらつきに再び触れました。組織の中で何かがうまくいかないときに感じる、あの曖昧な不快感。それは「誰かのせい」でも「自分のせい」でもなく、「何か」が構造的におかしいという直感のようなもの。でも、その直感にどう向き合えばいいのか、誰も教えてくれないのが現実です。

けれど、この本を読んだとき、私はかつての自分が組織の中で感じていた言葉にならないざらつきに再び触れました。組織の中で何かがうまくいかないときに感じる、あの曖昧な不快感。それは「誰かのせい」でも「自分のせい」でもなく、「何か」が構造的におかしいという直感のようなもの。でも、その直感にどう向き合えばいいのか、誰も教えてくれないのが現実です。

勅使河原真衣さんの『組織の違和感 結局、リーダーは何を変えればいいのか?』は、まさにその「違和感」を丁寧にすくいあげ、リーダーシップの本質を問い直す一冊です。てっしー(BCGの後輩なので、あえて親しみを込めてこう呼びます)はこの本のキーワードを「決めつけない」と置いています。ムスメの言葉と重なるように、この本は私の日常の中にも静かに入り込んできました。

今の時代、「言語化が大事だ」と頻繁に聞きます。しかし本書がまず求めるのは、言葉にならないものをそのまま受け取ることです。「違和感」や「引っかかり」にすぐ名前をつけて処理しないこと。その姿勢は、効率を尊とする私の世界とは、ある意味で逆行するものでした。けれど、だからこそこの本には、力があるのかもしれません。

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続きは、4349文字あります。
  • 「人」を変えるのではなく「関係性」を変える
  • 「観察」はスキルではなく眼差し
  • 「問い続ける」ことのコストと覚悟

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