感情はなぜ、ビジネスの中枢になったのか——AI時代の意思決定論

Amazon.co.jpより
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「感情的になるな」の時代は終わった
「感情的になるな」の時代は終わった。
——その言葉で、どれだけの才能が沈黙させられてきたでしょう。
ビジネスの世界では長い間、感情は抑制すべきものとされてきました。
「冷静であれ」 「ロジックで語れ」 「感情を持ち込むな」
特に女性は、「感情的」というレッテルを回避するために、どれだけ知性を磨いてきたでしょう。
BCG時代、私はロジカルシンキングを徹底的に叩き込まれました。ファクトとデータで語ること。仮説を構造化し、数字で検証すること。それが「プロフェッショナル」の条件でした。感情が滲む発言をすれば、「それ、ファクトですか?」と一言で切られる世界です。
私自身も「感情的に見られない」ために、どれだけ武装してきたかわかりません。プレゼンの声色、メールの語尾、会議での発言タイミング。すべてを「論理的に見える」よう計算していました。
しかし今、その前提が静かに崩れています。
AIが知的労働を代替し始めた世界で、私たちは問い直さざるを得ない。
意思決定の最後を担うのは何か。
恩蔵絢子『感情労働の未来——脳はなぜ他者の"見えない心"を推しはかるのか?』(河出書房新社)は、この問いに真正面から答えます。
感情は副次的なものではない。感情こそが意思決定を駆動する中枢である、と。
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