なぜムスメは学校に戻らないと決めたのか——子どもの尊厳を支える親の役割

学校が「安全な場所」ではなくなったとき、子どもは何を感じ、どんな選択をするのか。親はそれにどう向き合えばいいのか。10歳の決断を通して考えます。
秋山ゆかり 2025.11.28
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※本記事には、暴力や性被害に関する記述が含まれています。読む方のご気分を害する可能性があるため、ご留意の上お読みください。

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「失敗」ではなく「喪失」——教育環境が奪われた現実

「中学受験の失敗からどう立ち直ればいいですか?」

そんな相談が増える中、わが家ではもっと根源的な選択が始まっていました。

一昨日の11月26日。ムスメは静かに、しかし明確に言いました。

「もう今年度は学校には戻らないと思う。安全が守られないところに、イヤな思いして行き続ける必要はないと思う」

これは「受験の失敗」ではありません。

教育環境そのものが子どもを守れなかったという現実です。

ムスメは3年半にわたり学校で何度も暴力を受けてきました。

• 1年生:整列中に突然のグーパンチ。2週間ナックル跡が残る強さ
• 2年生:ほぼ毎日の暴力、髪を引っ張られ、顔への打撃
• 3年生:ノコギリで顔をなぞられ脅迫されたり、押し倒され手首骨折
• 4年生:突き飛ばしだけでなく性被害

私は何度も「やり返しても構わない。弁護士には相談してある」と言いましたが、平和主義のムスメは、「ママ、なんで世界から核兵器がなくならないと思う? ママみたいな人がいるからだよ」と返してきました。

暴力ではなく言葉で和平を求め続けていたムスメ。標的になる理由も自覚していました。

私も学校、教育委員会、議会、弁護士、警察に3年半にわたり働きかけましたが、安全は守られませんでした。

そして、学校から正式に「安全な環境は提供できない」と告げられたのです。

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