「気分がブルーすぎて辛すぎる」娘のひと言から始まった、幸せのレッスン
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仕事の山の中で、手に取った一冊
先週は仕事の山が三つも重なって、かなり忙しい日々でした。政府の仕事やクライアントの仕事だけでなく、新規連載の原稿の書き直しや、緊急プロジェクトが立ち上がるなど、仕事に追われる毎日。早朝のストレッチから筋トレに始まり、ミーティング、資料作成、その合間に育児と家事、ムスメが寝てから夜遅くまで続く業務。正直、仕事以外の本を読む余裕なんてほとんどありませんでした。
でも、そんな中で手に取ったのが、俵万智さんの『生きる言葉』です。
この本は、俵さんにとって初めての「言葉」をテーマにした論考作品。『サラダ記念日』で言葉の実践を示した歌人が、今度は言葉との向き合い方を散文で語る——その転換自体が、とても興味深いものでした。しかも、当初は「俵万智という生き方」をテーマにした語り下ろしの企画だったものが、著者自身の手によって「言葉」の本へと生まれ変わったという制作秘話も、なんだか私の心に響きました。
自分の内なる声に従って、本当に書くべきものを選ぶ——それは、まさに本書が説く「心を掘り当てる」ことの実践そのものだと思うのです。
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- ママ、気分がブルーすぎて辛すぎる」というムスメの言葉
- 「心を掘り当てる」ということ——俵万智からの学び
- 言葉と向き合うことは、生きることと直結している
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