「親の罪悪感はいらない」——92歳の現役保育士が教える、子育ての信頼関係のつくり方
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読者からの一通のメッセージが運んできた、92年の叡智
「秋山さん、この本ぜひ読んでみてください」
TheLetterの読者の方から届いた、シンプルだけれど熱のこもったメッセージ。そこに添えられていたのが『92歳の現役保育士が伝えたい 親子で幸せになる子育て』というタイトルでした。92歳で現役保育士。その事実だけで、もう圧倒されます。どれほどの子どもたちと、どれほどの親たちと向き合ってきたのだろう。その膨大な経験値から紡ぎ出される言葉の重みを想像しただけで、すぐにポチッと購入ボタンを押していました。
手元に届いた本を開いて、最初に思ったのは「ああ、もっと早く読みたかったなぁ」ということ。うちのムスメはもう10歳、小学4年生。赤ちゃんの頃の大変さ、イヤイヤ期の嵐、保育園から幼稚園への転園の決断——そんな怒涛の日々を思い返すと、あの頃にこの本があったら、どれだけ心が軽くなっただろうと思わずにはいられません。
でも、読み進めていくうちに気づいたんです。子育てに「もう遅い」なんてないんだと。
10歳になった今でも、いや、10歳になった今だからこそ、響く言葉がたくさんありました。そして何より、過去の自分の子育てを振り返って「ああ、あれでよかったんだ」と肯定してもらえる、そんな優しさに満ちた本でした。
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