教育は投資か浪費か?──「やりたい!」を育てるこどもの習い事マネジメント術

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3歳から始まった「教育投資の意思決定会議」
「お電話して。あたし、そこに行くの」
そう言って、ポストイットに書かれた電話番号を差し出したのは、当時3歳のムスメでした。
書かれていたのは、とあるバレエ教室の番号。
バレエ?聞いてないぞ?
と思いつつも、意志のかたさには定評のあるムスメに押し切られ、電話をかけることに。
すると、出てきたのは正統派のバレエスタジオ。後日、バレエ教室のオーナーをしている幼馴染に聞いたところ、「ワガノワ式を入れてるなんてすごいじゃない!」と目を見開かれるレベルの教室だったのです。
体験レッスン当日、その場で「来週もくるの」と宣言。先生もやる気満々で、「お母様、こちらがレオタード、タイツ、シューズです。髪は必ずアップで。入会金と月謝はこちら、明日までにお手続きください」と、畳みかけるように案内され、びっくり仰天。
3歳のバレエに、大人以上のレッスン代?しかも親同伴必須?
一晩考える猶予をもらった私は、ムスメに「他にも教室あるし、そんなに急がなくても……」と伝えたところ、
「ここじゃないとダメ。ママ、"ちょうせんしていい"っていつも言ってる」
と、見事に返され、「半年続けるなら」と約束し、晴れて入学。
結果、2年以上も続けました。引っ越しして教室が遠くなると、自転車に乗れなかったムスメは「バレエに行くために自転車マスターする!」と執念で、見事に克服したのです。
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- 「〇十万円!?」それでも払った発表会の理由
- 発表会中止から学んだ、“やめる力”と“次を選ぶ力”
- 「やってみたい!」を軸に、選び続ける力を育てる
- 高額習い事の鉄則は「フェーズ分けによる判断」
- 唯一の“親主導投資”に学んだ、出口戦略の大切さ
- 教育投資のROIとは?──非認知能力を育てる視点
- 習い事は「共創型プロジェクト」──家庭こそ最強の実験場
- 最後に:教育投資の真の価値とは?
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