「2時間おきに4年半」の寝不足生活から私を救った戦略的睡眠術

夜中に2時間おきに起きる生活を、4年半。睡眠の大切さを知っていたはずの私が、母としても仕事人としても限界を迎えました。そこから私を救ったのが、『戦略的に休む』という視点でした。
秋山ゆかり 2025.07.16
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こんにちは、秋山ゆかりです。

このシリーズでは「体調に波があってもキャリアは築ける」というテーマで、前回は「栄養」、その前は「運動」についてお話ししてきました。今回はいよいよ、3本柱の最後、「睡眠・休息」について。

私がこのテーマに真剣に取り組むようになったのは、戦略コンサルタントとしてフルスロットルで働きながら、子育てと介護、そして慢性的な体調不良という"見えないハンデ"を抱えていたからです。そんな中でも、なんとか思考力と判断力を維持するには、「睡眠」が最も"費用対効果が高い"戦略ツールだと実感したのです。

私の「睡眠神話」が崩れたとき

BCGでもGEでも、「まずは7時間寝ろ」と叩き込まれてきた私は、どんなに多忙でも睡眠だけは守ってきました。「睡眠を制する者が、判断を制する」と信じていたからです。

でもムスメの誕生から、すべてが崩れていきました。

授乳、入院、手術、看病──気づけば4年半、2時間おきに起きる生活が続いたのです。

「睡眠は大事」とわかっていたのに、実行できない現実。髪は抜け、免疫は落ち、集中力もなくなり、自分の判断力の低下を自覚しているのに、どうすることもできない。

「知っている」だけでは、守れない。

このとき私は、痛烈に実感しました。知識や根性ではダメ。仕組みがなければ、人は守れない。

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