「カロリーメイト生活」で体調崩壊——そこから私を救った“戦略的食べ方”とは?

食事が大事なのはわかってる。でも、いつも自分は後回し。そんな私が「食べ方」から立て直した記録です。
秋山ゆかり 2025.07.02
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こんにちは、秋山ゆかりです。

「お疲れ様でした、今日もよく頑張りましたね」。毎晩、鏡の中の自分にそう声をかけていませんか?仕事に家事に育児に…30代・40代の私たちは、まさに人生のピーク時。エネルギー全開で走り続けている日々です。

でも、ふと気づくと「最近、なんだか疲れやすい」「風邪が治りにくい」「集中力が続かない」なんてことはありませんか?コンビニ弁当や外食が続いて、「まともな食事って何だっけ?」と思ったり、忙しすぎて朝食を抜いたり、夜中にお菓子をドカ食いしてしまったり…。

「栄養バランス?そんなの分かってるけど、そんな時間も余裕もないよ」

そんな声が聞こえてきそうです。私も、まさにその状態でした。

実は私も、数年前まで体調のコントロールに苦労していました。特に、ムスメの長期入院に付き添っていた4年間は、自分の健康管理どころではない状況でした。戦略コンサルタントとして培った「効率化」のスキルさえ、自分の体調管理には全く通用しなかったのです。

今回は、その経験から学んだ「体調に波があっても、仕事も子育ても手放さずに済む栄養戦略」をお話ししたいと思います。これは単なる健康法ではありません。限られた時間とエネルギーで最大のパフォーマンスを発揮するための、働くパパ・ママのための「戦略的栄養術」です。

すべてが崩れた4年間—「忙しい」を言い訳にしていた代償

ムスメが1歳から4歳まで、入院・手術を繰り返していた4年間。私の生活は完全に破綻していました。

付き添い用の簡易ベッドで2時間おきに起こされ、まともに眠ることもできない。病院の食事は付き添いには出ないため、持参したカロリーメイトとinゼリーが主食。コロナ禍前でも、手術前の感染症対策で2週間の隔離があり、院内コンビニにも自由に行けません。

「絶対に腐らないもの」を2-3週間分、スーツケースいっぱいに詰め込んで病院へ。inゼリーにカロリーメイト、カップスープ…。それで授乳をしながらムスメの看病をする日々。

当時を振り返ると、まさに現代の働くママが陥りがちな「栄養の罠」そのものでした。

  • 時間がないから、とりあえずカロリーだけ摂取

  • 栄養バランスなんて考える余裕がない

  • 「今は仕方ない」を言い訳に、体のSOSを無視

  • 「後で挽回すればいい」と根拠のない楽観

そして、その代償は予想以上に大きかったのです。カロリーをあまりとれていないのに体重・体脂肪は激増し、髪は抜け、爪はボロボロ。何より深刻だったのは、集中力の低下と判断力の鈍化でした。

大切なムスメの医療判断をしなければいけない時に、自分の脳が正常に働いていない。

この現実に直面した時、私は愕然としました。

体調が最悪の状態になって初めて、私は気づいたのです。

「健康は、すべての基盤なんだ」と。そして「忙しいからこそ、栄養管理が必要なんだ」ということを。

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