大局が見える人は、何をしているのか?

未来を読む力は、視点の持ち方で決まる。大局を捉える4つの習慣と、「構造を読む目」の育て方をお届けします。
秋山ゆかり 2025.07.23
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ランチの一言から生まれた問い

「秋山さんって、どうしてそんなに大局が見えるんですか?」

これは、先日消費財企業の役員の方とランチをご一緒したときに投げかけられた質問です。私は特に何か特別な能力があるとは思っていなかったので、「え?」と素直に驚きました。でもたしかに、これまでの人生を振り返ると、「その場の正解」ではなく、「全体構造の中での意味」を考えるクセはあるかもしれません。

たとえば最近も、トランプ氏の発言について「なぜそんな風に見られるのか?」と聞かれました。

「彼は極右に見える発言をしているけれど、それはバイデン政権が左に寄りすぎたから、その反動として右に振っているだけ。実は、全体を中庸に戻す戦略なんじゃないかな」

こういう話をすると、「なるほど…そういう視点で見たことなかった」と言われるのですが、これは訓練で誰にでも身につけられるものです。

今回は、そんな「大局を見る力」について、私なりに整理してみようと思います。

私が意識している「3つの習慣」

「大局を見る力」とは、言い換えれば「構造を読み解く力」とも言えます。

私は、以下の3つをずっと大切にしてきました。

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