「宿題しなさい」と言わなくても、子どもが動き出す家庭の習慣
戦略コンサル、グローバル企業での事業開発、エグゼクティブの実務に加え、アーティスト・研究者・母の視点から発信しています。無料記事はサポートメンバーの支えで成り立っています。共感いただけた方は、ぜひご参加ください。
最近、読者の方からこんな質問をいただきました。
「秋山さん、お子さんの宿題っていつさせてるんですか?声がけとか、どんな工夫をしてますか?」
うーん……これは、ちょっと答えに詰まる質問でした。
というのも、わが家では時間管理らしいことを、ほとんどしていないからです。
正確に言えば、私が管理しておらず、本人に任せているのです。
完璧とはほど遠いけれど、放任に見えて意外とうまくまわっている。
そんなスタイルです。
この質問をいただいて、ふと「私、いつから宿題チェックをやめたんだっけ?」と考えました。 気づけば小学1年生の頃から、ほとんどノータッチ。音読の宿題だけは、一緒にご飯を作りながら聞く。その程度なのです。
「ちゃんとしたお母さん」なら毎日チェックして、丸つけして、間違いを直させて……そんなイメージがあるかもしれません。でも私は、できなかった。というより、やる時間がなかったのです。
フルタイムの仕事、研究活動、演奏活動、そして慢性疾患のあるムスメのケア。日々を回すのに精一杯でした。 だからこそ、「親がやらなければいけないこと」と「本人がやるべきこと」を分ける必要があったのです。
そしてあるとき、こう思いました。 「宿題をチェックすること」よりも、「宿題を自分でやりきる力を育てること」の方が、ずっと大事なんじゃないか、と。