【番外編】「実家との距離感」に悩むあなたへ——家庭崩壊を防ぐ、わが家の境界線マネジメント

義実家・実家との関係が、家庭のストレス源になっていませんか?「家庭を壊さない距離の引き方」、実例とともに共有します。
秋山ゆかり 2025.10.31
読者限定

戦略コンサル、グローバル企業での事業開発、エグゼクティブの実務に加え、アーティスト・研究者・母の視点から発信しています。無料記事はサポートメンバーの支えで成り立っています。共感いただけた方は、ぜひご参加ください。 

読者からの声:「義母との距離、どう取ればいいですか?」

先日、読者の方からこんな質問をいただきました。

「義母が急に"孫に会いたい"と連絡してきて、夫は"行ってきなよ"と軽く言うだけ。こちらは仕事も家庭もいっぱいいっぱいなのに、どう線引きすればいいのか分からないんです。断れば冷たい嫁と思われそうだし、かといって無理して行けば自分がつぶれそうで……」

……分かります、そのモヤモヤ。本当によく分かります。

実はこの質問、今回が初めてではありません。これまでにも「義実家との付き合い方」「実家からの干渉」「親の期待とのギャップ」といったテーマで、多くの方からご相談をいただいてきました。

家庭運営において、配偶者や子どもとの関係以上に悩ましいのが、この「実家」という存在です。なぜなら、実家との関係性は、

  • 契約関係ではない(辞められない)

  • 感情が複雑に絡む(愛情、義務感、罪悪感が入り交じる)

  • 夫婦間の温度差がある(自分の親 vs パートナーの親)

  • 世代間の価値観の違い(育児観、生活様式の違い)

こうした要素が絡み合い、一筋縄ではいかないからです。

実は、実家との関係性って、「家庭プロジェクトの外部ステークホルダー管理」なんです。

企業で言えば、出資元だったり、旧経営陣だったり、あるいは重要な協力会社かもしれない。

しかもその関係は、「契約」ではなく「感情」と「期待」で成り立っているからこそ、複雑になりやすい。

だからこそ、家庭PMとしての"戦略的な合意形成"が重要になるんです。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、5659文字あります。
  • 秋山家の実例:実家との関与レベルを明確にする
  • 家庭というJVにおける「親会社」の関わり方
  • 「愛ある距離戦略」を持とう
  • おわりに

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
“思考の壁打ち”が人生を動かす──キャリア迷子から抜け出す実践法
読者限定
「ママ、なんのために忙しくしてるの?」その一言が胸に刺さった
読者限定
「パパ、なんで働いてるの?」——“問い”が磨いた家族の理念
サポートメンバー限定
このままでいいの?──キャリアの壁にぶつかったとき、やるべき3つのこと...
読者限定
「親の罪悪感はいらない」——92歳の現役保育士が教える、子育ての信頼関...
読者限定
「パパはブラック企業で働いてる」——その一言で始まった、家族の再設計
サポートメンバー限定
プロジェクトも育児も、始め方が9割──あなたの「スタートの型」は?
読者限定
「気分がブルーすぎて辛すぎる」娘のひと言から始まった、幸せのレッスン