【番外編】「実家との距離感」に悩むあなたへ——家庭崩壊を防ぐ、わが家の境界線マネジメント
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読者からの声:「義母との距離、どう取ればいいですか?」
先日、読者の方からこんな質問をいただきました。
「義母が急に"孫に会いたい"と連絡してきて、夫は"行ってきなよ"と軽く言うだけ。こちらは仕事も家庭もいっぱいいっぱいなのに、どう線引きすればいいのか分からないんです。断れば冷たい嫁と思われそうだし、かといって無理して行けば自分がつぶれそうで……」
……分かります、そのモヤモヤ。本当によく分かります。
実はこの質問、今回が初めてではありません。これまでにも「義実家との付き合い方」「実家からの干渉」「親の期待とのギャップ」といったテーマで、多くの方からご相談をいただいてきました。
家庭運営において、配偶者や子どもとの関係以上に悩ましいのが、この「実家」という存在です。なぜなら、実家との関係性は、
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契約関係ではない(辞められない)
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感情が複雑に絡む(愛情、義務感、罪悪感が入り交じる)
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夫婦間の温度差がある(自分の親 vs パートナーの親)
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世代間の価値観の違い(育児観、生活様式の違い)
こうした要素が絡み合い、一筋縄ではいかないからです。
実は、実家との関係性って、「家庭プロジェクトの外部ステークホルダー管理」なんです。
企業で言えば、出資元だったり、旧経営陣だったり、あるいは重要な協力会社かもしれない。
しかもその関係は、「契約」ではなく「感情」と「期待」で成り立っているからこそ、複雑になりやすい。
だからこそ、家庭PMとしての"戦略的な合意形成"が重要になるんです。
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- 秋山家の実例:実家との関与レベルを明確にする
- 家庭というJVにおける「親会社」の関わり方
- 「愛ある距離戦略」を持とう
- おわりに
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