キャリアの伸びしろは「時事力」で決まる!― 情報を「掛け算」して、自分だけの戦略を描く習慣術

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気になるニュースは「人生のヒント」
「少子化対策で月3万円の給付?」「在宅勤務制度の見直しが進行中」——そんなニュース、なんとなくスルーしていませんか?
私自身、ムスメのお稽古や通院の待ち時間にスマホで記事を読みながら、「これはただの話題ではなく、社会の変化の兆しかもしれない」と感じています。朝の通勤電車で、病院の待合室で、お昼休みの短い時間で。忙しい毎日の隙間時間に目にする情報こそが、実は私たちの未来を左右するヒントが詰まっているのです。
ニュースは「話のネタ」ではなく、「あなたの人生を形づくるヒント」になりうるのです。
たとえば、BCG時代のある日。たまたま目にした海外の電力自由化の記事が気になって、チームで深堀りしました。「これは日本にも必ず波及する」と感じ、規制緩和のタイムラインを予測し、クライアント向けの戦略シナリオを準備しました。
結果的に、後に事業会社に転職した際、日本でも法改正が起きる直前に対応戦略を実装することができ、競合よりもはるかに先を行く結果を得られました。そのプロジェクトは、私の転職先での評価を決定づける重要な成果となったのです。
もしあの時、「海外の話だから関係ない」と読み流していたら、全く違う結果になっていたでしょう。
"あのニュースを読み流していたら、未来は違った"——そんな体験が、私のキャリアにはいくつもあります。
この経験から学んだのは、忙しい毎日でも「アンテナを立てておく」ことの重要性です。完璧に分析する必要はありません。「あ、これ気になるな」という直感を大切にし、なぜ気になったのかを少し考えてみる。それだけで、情報の見え方が劇的に変わります。