「パパがお弁当を作ってくれた!」——私が料理をやめて半年
半年前、「私はもう料理をしない」と宣言しました。それ以来、夫が作る夕飯はほぼ6種類。それでも私は台所に戻りませんでした。そして私が5日間寝込んだとき、わが家に思いがけない変化が起きていました。
秋山ゆかり
2026.10.14
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「パパがお弁当を作ってくれた!」
部屋のドアの向こうから、ムスメの興奮した声が聞こえてきました。
私はそのとき、体調を崩して家庭内隔離の真っ最中。お弁当の実物は見ていません。ムスメがどんな顔をしていたのかも、ドア越しなのでわかりません。
でも、その声がどれほどうれしそうだったかは、よく覚えています。
ムスメは学校の合宿に出かけるところでした。合宿の準備に加え、お弁当も必要です。いつもの私なら、きっとあれこれ段取りを考えていたでしょう。
ところが今回は、私は部屋から出られません。
夫がマスクをしてドアの向こうにやってきて、お弁当について相談しました。私は「これとこれを買って、こういうふうにすれば簡単にお弁当ができるよ」と伝えました。
買い物に行き、実際にお弁当を作ったのは夫です。
そして、完成したお弁当を見たムスメが、驚いて私に報告してくれたのでした。
半年前のわが家では、想像しにくかった光景です。
なぜ、こんなことが起きたのか。
実は半年前、私は夫にこう宣言したのです。
「私は疲れた。だから、もう料理はしない」
それ以来、私は一度も料理をしていません。