研修を“受けっぱなし”にしない——大人の学びを仕事につなげるSmall Teaching

Amazon.co.jpより
「いい研修だった」で終わらせない
研修や講演のあと、「とても勉強になりました」と言っていただくことがあります。
もちろん、それはうれしいことです。
話した内容が届いたのだと思えるし、準備してよかったとも感じます。
でも同時に、私はいつも少しだけ考えます。
その「勉強になりました」は、明日の行動につながるだろうか。
翌週の1on1で、問いの立て方が変わるだろうか。
次の会議で、発言の聞き方が変わるだろうか。
部下にフィードバックするとき、言葉の選び方が少し変わるだろうか。
顧客との対話で、見えていなかったものが見えるようになるだろうか。
大人の学びは、子どもの学び以上に流されやすいものです。
研修室を出た瞬間、メールがたまっている。
会議に呼ばれる。
家に帰れば、家事もある。
子どもの予定もある。
明日の締切も待っている。
どれほどよい話を聞いても、日常の圧力は容赦なく戻ってきます。
だからこそ、大人の学びには「感動」だけでは足りないのだと思います。
必要なのは、学びを仕事につなげる小さな設計です。
最近、ジェームズ・M・ラングの『学習の科学に基づく最新の教え方』、原題 Small Teaching を読みながら、私は自分がこれまで研修を受ける側としても、研修をする側としても、感覚的にやってきたことに理論の言葉をもらった気がしました。
「ああ、私はこれをやっていたのか」
そう思う箇所がいくつもありました。