「読んで!」が止まらない──読書好きな子どもを自然に育てる家庭のしくみ
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子どもが本を読まないって、本当?
「どうしたら、子どもが本を読むようになりますか?」
子育て中のママ・パパ、あるいは企業で働くリーダーの方々から、なぜかよく聞かれる質問です。
私自身、「お子さんをどうやって本好きにさせたんですか?」と尋ねられるたび、少し困ってしまいます。
というのも、うちのムスメは本当に本が大好き。朝ごはんのトーストをかじりながら本、移動中も本、お風呂上がりも読書、寝る前の読み聞かせは「やめどきがわからない」ほど。私の方が根負けすることもしばしばです。
先日も、夜8時を過ぎて「ママ、今日は早くお風呂に入ったんだからもう1冊だけ!」とおねだりされ、気がつけば9時半近くまで一緒に絵本を読んでいました。翌朝眠そうなムスメを見て、さすがに反省したのですが、それでも本を読みたがるムスメの姿を見ると、嬉しさの方が勝ってしまいます。
こうした親子の読書時間は、忙しい日常の中での「特別な儀式」のようになっています。仕事で疲れて帰ってきても、ムスメと一緒に本を開くと不思議と心が落ち着く。それは、私にとっても大切なリセットの時間なのです。