想像力を開くために、私がしていること——『みえないにわ』を読んで
気持ちを天気図で表すムスメ。そこには、知っているものを選び、組み合わせる工夫がありました。研究会と家庭での実践から、感じたことを形に残す方法と、比較や発表を必須にしない理由をお伝えします。
秋山ゆかり
2026.10.21
サポートメンバー限定

ムスメは、気持ちを天気図で表した
私はよく、ムスメと気持ちを絵にしています。
ムスメは以前、天気予報にならって、天気図で自分の気持ちを表していたことがあります。
自分の気持ちを説明する方法として、天気図を選ぶ。その発想が、私は面白いと思いました。知っているものを、自分の内側にあるものと組み合わせて、表現に使っているからです。
気持ちは目には見えません。それを、どんな形にするのか。言葉を使うのか、色や線を使うのか。それとも、ムスメのように別の仕組みを借りてくるのか。
私は、こうして実際に手を動かすことを、想像力を働かせるうえで大事にしています。頭に浮かんだものを描いてみると、どこまで形にできて、どこから先がまだ曖昧なのかが、自分でも見えてきます。
最近読んだ清川あさみさんの『みえないにわ』は、そんな私の実践を、改めて考えるきっかけになった本でした。
作品を楽しむとともに、その作品が生まれるまでに、何に出会い、どう受け取り、どんなふうに形にしていくのかを考えられる一冊です。
今回はこの本を入口に、私が研究会や家庭で大切にしている、想像力を働かせるための方法を書いてみたいと思います。