大阪万博2025は、"未来社会の実験場"になりうるか?
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万博って、まだ意味ある?——“問いに行く場所”としての再発見
「万博って、本当に行く価値があるの?」
そんな声を最近よく耳にします。パビリオン建設の遅れ、予算超過、そして「もはや時代遅れ」という批判まで。たしかに、大阪万博2025を取り巻く空気は決して明るいとは言えません。
しかし私は今月、小学生の娘を連れて万博に行く予定です。それは流行に乗るためでも、SNS映えする写真を撮るためでも、ましてや批判の材料を探すためでもありません。自分の目で確かめ、そして何より、未来を生きる子どもと一緒に「これは何を意味するのだろう?」と問いを立てる体験を共有したいからです。
実は今回の大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」――私はこれを「未来社会の実験場」と訳し直して捉えています。テーマパークとしての万博ではなく、答えのない問いに向き合う場としての価値。ここにこそ、今回の万博が持つ真の意味があると感じているのです。

「大阪万博会場に向かうモノレール。色とりどりのデザインが、未来の入口を思わせる」