予約ゼロでも最高の1日に──ムスメと学んだ、未来を創る力

パビリオン予約ゼロから始まった大阪・関西万博。想定外の連続が、娘と私に「未来を創る力」を教えてくれました。
秋山ゆかり 2025.06.04
サポートメンバー限定

戦略コンサル、グローバル企業での事業開発、エグゼクティブの実務に加え、アーティスト・研究者・母の視点から発信しています。無料記事はサポートメンバーの支えで成り立っています。共感いただけた方は、ぜひご参加ください。

“全部ダメだった……”から始まった、私たちの万博

「ママ、全部、ダメだった……」

大阪万博のイベント・パビリオン予約が全滅だったとき、ムスメは本当に落ち込んでいました。

3日前予約、当日予約も最後まで頑張ったけれど、まったく取れない。 小学生新聞のレポーターとして参加予定だっただけに、「何も書けないかもしれない」と意気消沈していました。

私も、正直「うわぁ~、どうしようかな」と思いました。 でも、一つだけ確信していたことがあるんです。

楽しみ方は、自分たちでつくればいい”

たとえ予約がゼロでも、学びと驚きは現場にあるはず。 私はそう信じて、ムスメにこう言いました。

「大丈夫。万博って、ただ見るだけの場所じゃないよ。問いを持って行こう」

そうして迎えた、初めての万博当日。

未来への入り口は、行列の先にあった。想定外の混雑も、学びの一歩目。待つ時間さえ、私たちに“問い”を与えてくれました。

未来への入り口は、行列の先にあった。想定外の混雑も、学びの一歩目。待つ時間さえ、私たちに“問い”を与えてくれました。

“並ばない万博”じゃなかった日

「全然並ばない万博にします」と言われていたけど、現地に着いてみれば……とにかく並ぶ!笑

でも、不思議なことに、「ぜんぶが並ぶ」わけじゃない。

穴場もあって、予約がなくても体験できるエリアが、想像以上に多いんです。

私たちが一番感動したのは、クラゲ館。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、4669文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

読者限定
教育の最終責任者は誰? 「子ども主導」を支える親の役割
誰でも
揺れながら働く私たちへ——新しい音声番組をつくりました
サポートメンバー限定
未来を変える「判断力」はどう鍛えられるのか—TOBケースが教えてくれた...
誰でも
『プロ目線のPodcastのつくり方』を読んで気づいた、声で届ける理由...
誰でも
【号外】家庭PMプロジェクト 全マップ公開!——次のテーマ、一緒に考え...
サポートメンバー限定
子どもと一緒に「働く旅」へ──母と娘でつくる出張の新しいかたち
読者限定
感情は効率化できない—働く私たちに贈る『涙の箱』
読者限定
「理念は、危機でこそ試される」——家族を共創チームに変えた再設計のプロ...