「まだ早い」では遅すぎる——『10代のための「性と加害」を学ぶ本』を親として読んで

性も加害も、家庭で話すには難しいテーマです。それでも学校任せにせず、親子で言葉にしていく必要があると感じました。
秋山ゆかり 2026.04.20
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この本を紹介するか、本当に迷いました

この本を月曜のLetterで紹介するかどうか、私は本当に迷いました。

『10代のための「性と加害」を学ぶ本』。
非常によくできた本です。だからこそ、軽く「おすすめです」と書くのではなく、自分自身の実感も含めて、きちんと向き合って紹介したいと思いました。

「性」も「加害」も、家庭で子どもと話すには、かなりハードルの高いテーマです。大切だとはわかっていても、どこから話せばいいのかわからない。急に重たくなってしまいそうで、つい後回しにしてしまう。そんな親御さんは少なくないのではないでしょうか。私自身も、決して簡単に扱えるテーマだとは思っていません。

でも、だからこそ思うのです。
話しにくいことほど、よい本が必要になる。

親がいきなり「これはダメ」「こうしなさい」と言っても、子どもの心にはなかなか届きません。けれど、本という第三者が間に入ると、空気が少し変わります。本に書いてあることをきっかけに、「あなたはどう思う?」と聞ける。難しいテーマほど、このワンクッションが本当に大事です。

私にとってこの本は、まさにその役割を果たしてくれる一冊でした。
子どもに知識を渡すための本であると同時に、親子の会話を始めるための本でもある。そこに大きな価値を感じました。

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続きは、3396文字あります。
  • 「ダメ」ではなく「幸せ」を語る、この本の強さ
  • ムスメとの会話が、私に突きつけたこと
  • 話しにくいからこそ、家庭で語る

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