「夫を憎まずにすむ方法」? そんなの無理...と思って読んだら、笑って泣いた。

毎週金曜の家族PMプロジェクトの連載を始めてから、「なんで離婚しなかったの?」とよく聞かれます。思い出したんです。この本が、私を救ってくれたと同時に、本質的解決を先送りしてしまったのだと。
秋山ゆかり 2025.05.19
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朝5時、顔面に着弾した育児の現実

それは朝5時のドタバタ戦線から始まりました。

娘が放ったオムツが私の顔面にクリティカルヒット。

目の前には怒り狂う1歳児と爆睡中の夫。現実でした。

夫の耳には、ノイズキャンセリング機能が搭載されているらしく、泣き叫ぶ「ちっちー!」にも動じない。

すごい。人間じゃないかもしれない。

冷えた床をダッシュしながら、心の中で問いかけていました。

「なぜ、私はひとりで"全自動育児ロボット"になっているのか?」

そして、私の疲れも限界を迎えていました。御茶ノ水から四谷へ、その後、子どものお迎えのために中央線に乗ったはずが、気づいたら高尾。寒い!

クライアント先では、睡眠不足でエレベーターで寝てしまい、「秋山さん、どこか具合悪いんですか?」と心配される日々。 「ただの睡眠不足です」と答えながら、心の中で『これが私の現実か』と頭を抱えました。

疲れと絶望感に押し潰されそうになりながらも、ふと気づいたのは、私には家族がいるということ。 助けを求めることの大切さを、ようやく心の中で理解した。 しかし、助けを求めてもなかなか手が差し伸べられない現実がある。

それをどう乗り越えるか――その答えが、この本にありました。

それが、アメリカ人の幼馴染から紹介されたジャンシー・ダン氏の著書『How Not to Hate Your Husband After Kids(子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法)』でした。

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続きは、5125文字あります。
  • 育児戦友マニュアルとの出会い
  • 「見せる家事」で彼の脳にスイッチを入れる
  • 神経科学が語る「母の脳は戦闘仕様」
  • マイクロ・コミュニケーションという革命
  • FBIも驚く夫婦の交渉術
  • 奥義・戦略的逃避―母、バングラデシュへ
  • 理解の先にある本質的改革
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  • あなたの「理解」は、次の一歩への準備

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