家族をプロジェクトとして再構築した一年。そして今、次の問いへ。
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2026年がはじまりました。 このメルマガを読んでくださっている皆さんが、心と身体の調子を大切にしながら過ごせる一年になりますように。
今日は、一区切りのお知らせと、次に書こうとしている新しいテーマについて、少しお話させてください。
家族PMプロジェクト、完了報告です
2025年2月、私は夫に離婚届を叩きつけました。 家庭という名のジョイントベンチャーが、完全に炎上しかけていた日です。
その日から私は、「家庭の構造改革」に本気で取り組み始めました。 家庭にプロジェクトマネジメントの手法を持ち込み、ビジョンを再定義し、KPIを設定し、週次レビューを回しながら、属人化していた「家族運営」をチーム体制へと変えようとした日々。
それが、「家族PMプロジェクト」でした。
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第1章では、家族の構造を設計し直し、
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第2章では、心のインフラを整え、
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第3章では、「どう生きたいか」を家族全員で選び直す時間を過ごしました。
そのすべてが、一冊のプロジェクト記録のようにまとまり、ひとつの物語として完結した——そんな感覚があります。
痛みから生まれた問いと、削れなかったもの
家族PMプロジェクトが進む中で、私は何度も心が折れそうになりました。
寝室で夫に脚を踏まれて骨折した後、夫からの正式な謝罪もなく、サポートはほとんど得られず。 ムスメのお迎えに行こうと松葉杖で頑張るも、近所の坂道を登れずに引き返し、自転車になんとか乗っていきました。足の痛みよりも、「ここまでしても、何も変わらないのか」と思ったときの虚しさがこたえました。
でも、その問いがあったからこそ、見えてきたものがあります。
「ここまでやる必要があったのか?」 「誰のためのPMだったのか?」
そして、削れなかったものも、はっきりしました。
それは、ムスメの笑顔。 彼女が安心して、好奇心を持って、自分のペースで生きていける環境をつくりたい。 そのためには、「完璧な母親」になることではなく、私自身が元気に、楽しそうに生きていることの方が、何よりも大事だと気づいたのです。
仕事の選び方が変わった
その気づきは、私の「働き方」にも影響を与えました。
これまでは、「収入が安定しているか」「キャリアになるか」を基準に仕事を選んでいました。
でも、今は違います。
「この仕事をしている私を、ムスメに見せたいか?」
そう自分に問いながら、プロジェクトを選ぶようになりました。
給与や肩書きよりも、 「この仕事の自分が好きか」 「社会に役立っていると感じられるか」 「心がわくわくするか」 ——そんな問いが、今の私の意思決定の軸です。
次のテーマ:「繊細な子ども」と共に生きるということ
そして今、次に書こうとしているテーマがあります。 それは、「繊細な子どもと共に生きる親の在り方」です。
うちのムスメは、豊かな感受性と鋭い観察力をもっています。 何気ない言葉や空気の変化を敏感に受け取り、過剰に自分を抑え込んでしまうこともあります。
この秋、学校に行けなくなり、一人で留守番も難しくなりました。 私は、毎回出勤に連れて行きながらどうにか日常を回す日々を過ごしました。
その中で私が試してきたのは、たとえば—— 自尊心を育てるコミュニケーションの工夫や、 不安や緊張をやわらげるリラクゼーションの導入など。
これらの試行錯誤を心理士さんたちにも共有したところ、 「これは、他の繊細な子を育てる親にとっても、大きな助けになる」と、強く勧めていただきました。
だから今、私はそれを「繊細な子どもと共に生きる親としての発見」として、丁寧に綴っていこうと思っています。
家族PMは完結。そして、書くテーマは変わっていきます
家族PMプロジェクトは、ここで完結します。 けれど、「家庭」「子育て」「仕事」を行き来する日々の中で生まれる問いや気づきは、これからも続いていきます。
これからは、週1〜2回、有料会員の皆さま向けに、 キャリアや繊細な子どもと共に生きる親としての発見をお届けしていく予定です(水曜のキャリア連載は継続します)。
また、無料会員の方には 1〜2週間に1回程度のペースで、 本の世界を通じて得た気づきや、日々の暮らしに役立つ視点をお届けしていきます。
「家族PM」という枠組みではなくなりますが、 これからも私は、いま必要なことを、いまの言葉で綴るというスタンスを大切にしていきます。
昨年も多くの方に支えていただき、本当にありがとうございました。 読者のみなさんからいただく言葉が、何度も私を立て直してくれました。
2026年も、やさしさと知恵を手放さずに、 家庭、仕事、そして自分自身を大切に育てていきましょう。
新しい連載についても、コメントなどいただけたらうれしいです。
本年も変わらぬご縁を、どうぞよろしくお願いいたします。
※喪中につき新年のご挨拶は失礼させていただきます。
秋山ゆかり
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