仕事=自分? 成果=存在価値? デンマーク式が教える「呪い」からの脱出法

「働かないと価値がない」と思い込んでいませんか?『第3の時間』が揺さぶる、あなたの時間と人生の構造。
秋山ゆかり 2025.12.22
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8時間×3つの時間が教えてくれる、新しい生き方

私たちの1日は、ほんとうに「自分の時間」になっているのでしょうか?

仕事のメールをチェックしながら朝食を取り、通勤中もニュースアプリをスクロールし、帰宅後も頭の片隅では明日の会議のことを考えている。気づけば、すべての時間が「何かの役に立つ」ように使われ、純粋に自分のための時間など、どこにも残っていない。そんな日々を送っていないでしょうか。

井上陽子さんの著書『第3の時間 デンマークで学んだ、短く働き、人生を豊かに変える時間術』は、この問いに鮮やかな答えを提示してくれます。

デンマークで出会った「8時間労働、8時間の自由時間、8時間の休息」というライフデザイン。最初は理想論のように思えましたが、読み進めるうちに、これは豊かさと幸福度を両立するための「構造」だと気づかされました。仕事も、育児も、人生も。全部を手放さずに、自分のリズムで大切にできる。そんな未来が、もしかしたら本当にあるのかもしれないと。

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続きは、4359文字あります。
  • 仕事にアイデンティティを預けすぎた私
  • 役に立たない私でも、大切にしていい?
  • パフォーマンスで測られない「家」と「私」
  • Take Away:この本が教えてくれたこと

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